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ファランドール 不定期かつ気まぐれなブログ。更新も内容も不定期です。 |
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あわいあわい髪の香りが、鼻をかすめた。
色に例えるなら、澄んだマリンブルー。爽やかな香りが一瞬、ほのかな余韻を残して駆け抜ける。 俺は内心首を傾げながら、ツナとあいつのやり取りに耳を傾ける。 あいつがちょっと首を傾げたとき、またあの香りがした。 俺はなるほどと思い、黙って(時折会話に入りながら)二人の会話を聞いていた。 あいつに別れを告げ、教室から出て少し廊下を歩くと、獄寺がすっと俺に近づいてきて、小さく言った。 「持田、香水か何か変えたか?」 え、何?お前、気付いたのか? 獄寺は絶対気付かないと思っていたので、ちょっと驚く。すると、獄寺は俺の驚きを別の意味にとらえたのか、悪い、気のせいだった、と言って離れていく。 え、嘘。何、もしかして獄寺、俺が思ってるよりあいつのこと気にしてんの? 獄寺を見た時のあいつの表情と、さっきの獄寺の言葉がフラッシュバックする。 俺は、苦い思いを噛み締めて携帯を開く。久々に味わうこの味は、紛れもなく敗北の味だった。 (俺が、俺だけ負けにすると思ってんのか?)(本当はわかってる、焦ってんのは俺だけだって事。) |
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あわいあわい髪の香りが、鼻をかすめた。
夏も近いと言うことで、思い切ってシャンプーを変えてみた。 真夏の海のような澄んだ色のボトル。わかってはいても、中身が透明であることに少しがっかりした。 でも、ほんとに正解だったと思う。 暑い時期に恋しくなる爽やかな香りが、ちょっと首を動かす度にふわりと揺れる。 この奥ゆかしさ、例えるならシャイな人魚姫だろうか。波のようにゆるりゆるりと漂う香りは、私の気分まで落ち着かせた。 人魚姫は、一度も思いを王子に告げずに泡になった。それは一種の仕返しのようなもので、自分がいないことで王子に悲しくなってほしかったのだ。自分がした悲しい思いの、ほんの一割でも。 でも、私はそんなふうにはしない。絶対に、特別になって見せる。 日直の日誌にペンを走らせながら、私は髪をかきあげた。 すると、がらりと教室の扉が開き、相変わらず麗しい獄寺くんと沢田綱吉とにっくき山本武が入ってきた。 日直?お疲れ!!と爽やかに笑う山本武に、まあね、とにこやかに返す私。 何だお前部活行けよと言う意思を込めたが、山本武は(おそらく気づいていてあえて)きれいに流した。 (できるなら、獄寺くんに気づいてほしい。) |
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